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2026.08.25

SIerで経験を積んだエンジニアがセキュリティベンダーへ転職するメリット|セキュリティ関連企業で働く魅力とは

システム開発やインフラ構築の現場で経験を積んできたものの、新しい技術を身につける機会に恵まれず、不安を感じるエンジニアは少なくありません。特に、中小・地方・独立系SIerでは、多重下請け構造や特定顧客への依存、レガシーシステムの保守運用などにより、スキルアップの機会が限られてしまうケースもあります。

そのような環境に課題を感じているエンジニアにとって、選択肢のひとつとなるのが、セキュリティ業界への転職です。これまでSIerで培ってきたネットワーク、サーバ、クラウド、アプリケーション開発・運用などの経験は、セキュリティ分野でも大きな強みとなります。

この記事では、SIerからセキュリティ関連企業へ転職するメリットについて解説します。

セキュリティベンダーとは?

セキュリティ関連企業のひとつであるセキュリティベンダーとは、企業や組織の情報資産を、サイバー攻撃や情報漏えいのリスクから守るための製品やサービスを提供する企業です。

主な業務には、以下があります。

  • 脆弱性診断
  • ペネトレーションテスト
  • セキュリティ監視(SOC)
  • インシデント対応
  • セキュリティコンサルティング
  • クラウドセキュリティ支援

セキュリティ業務では、ネットワークやサーバ、クラウド、アプリケーションなど、IT全般の知識を横断的に活用します。そのため、SIerで培った設計・構築・運用・保守の経験を土台として活かしながら、さらにセキュリティの専門知識を身につけることができます。

エンジニアとしての総合力を高め、セキュリティの専門知識も身につけられるため、市場価値の高い人材へと成長できます。

それでは、SIerからセキュリティベンダーへ転職すると、日々の業務環境やキャリアはどのように変わるのでしょうか。具体的な5つのメリットを見ていきましょう。

顧客と直接向き合う仕事が増える

SIerの大きな課題の一つに、二次請け・三次請けといった多重下請け構造があります。設計書の作成や限定的なプログラミング、テスト業務などを担当するケースも多く、自分の仕事が顧客の課題解決にどのように貢献しているのか実感しにくい場面も少なくありません。

一方、セキュリティベンダーでは、セキュリティ診断の結果報告で発見した脆弱性やサイバー攻撃のリスクを説明し、企業の経営層や情報システム部門と直接対話することで、どのような対策が必要なのかを顧客と一緒に考えていきます。

単にシステムを構築・運用するだけでなく、企業の事業継続や社会的信頼を守るためのパートナーとして、主体的に課題解決に携わることができます。

自分の提案や判断が顧客の安心・安全につながるため、仕事の成果や社会的な意義をダイレクトに感じられることも、セキュリティベンダーで働く大きな魅力です。

コモディティ化しにくい専門スキルを身につけられる

クラウドサービスやAIの進化によって、システム構築や運用の一部は自動化が進んでおり、作業ベースの業務は「誰でもできる仕事(コモディティ化)」へと変わりつつあります。

しかし、セキュリティ領域は異なります。サイバー攻撃の手法は日々進化しており、新たな脆弱性や攻撃手法が次々と登場するため、マニュアルやツールだけでは防げません。

セキュリティエンジニアには、OS、ネットワーク、Webアプリケーション、クラウド、認証基盤など、IT全般に関する幅広い知識が求められます。さらに、「どこが攻撃の対象になり得るのか」「攻撃者ならどのような手段を取るのか」といった視点でリスクを分析する力も必要です。

セキュリティエンジニアとして技術を追求する中で、作業者ではなく、企業から必要とされ続ける高度専門人材へと成長できるでしょう。

特定の顧客や製品に依存せず、スキルの偏りを防げる

SIerで働くエンジニアの悩みの一つが、特定の顧客が持つ独自システムやレガシー環境の運用保守を長期間担当することによるスキルの偏りです。「特定のシステムには詳しいが、他の環境では経験を活かしにくい」という状況は、キャリアの選択肢を狭める要因にもなりかねません。

その点、セキュリティベンダーは、製造業、金融業、医療機関、自治体など、多様な業界の案件に横断的に携わることができます。必要とされる知識・技術も、クラウドセキュリティ、ゼロトラスト、脆弱性診断など、業界を問わず求められるものばかりです。経験を積むことによって、特定の顧客や製品に依存しないスキルを身につけることができます。

ニーズが拡大し続ける市場で、長く活躍できる

DXの推進やリモートワークの定着により、企業を取り巻くサイバーリスクは年々高まっています。その一方で、国内ではセキュリティ人材の不足が深刻化しており、不足人数は約11万人にのぼるとも言われています(*1)。

新しいテクノロジーが登場するたびに、新たなセキュリティ課題も生まれます。クラウド、IoT、生成AIなど技術の進化が続く限り、セキュリティ対策の重要性が低下することはありません。景気の影響によってシステム開発や設備投資が抑制される局面でも、セキュリティ対策への需要は比較的安定して推移する傾向があります。

セキュリティエンジニアの需要は一過性のものではなく、これからのデジタル・AI時代に不可欠な職種です。高い需要が続く業界で、安定してキャリアを築けることは、将来への不安を軽減する大きな要素となるはずです。

*1 経済産業省|サイバーセキュリティ人材の育成促進に向けた検討会最終取りまとめ

セキュリティコンサルタントへのキャリアシフトもめざせる

セキュリティ領域で経験を積むことで、技術者としてだけでなく、セキュリティコンサルタントへステップアップする道も開けます。

コセキュリティンサルタントは、企業のセキュリティ戦略立案やリスクアセスメント、ガバナンス整備、インシデント対応体制の構築などを支援する専門職です。「どのようなリスクが存在するのか」「どのような対策を優先すべきか」を経営目線で考え、提言していく役割を担います。

技術力を土台に、より経営に近いポジションで課題解決に取り組みたい人にとって、セキュリティエンジニアは理想的なキャリアの入り口となります。コンサルタントとなれば、技術とビジネスの両面から企業を支援できる人材として、活躍のフィールドを広げていけるでしょう。

まとめ - 技術力を磨けるセキュリティベンダーの選び方

セキュリティエンジニアは、常に最新の脅威と向き合いながら、高い技術力やマネジメント力を身につけられる仕事です。SIerで、技術力や将来に不安を感じるエンジニアは、セキュリティ業界への転職を検討してみてはいかがでしょうか。

数あるセキュリティ企業の中から、「技術力を磨ける環境」を見極めるには、次のようなポイントを確認するとよいでしょう。

  • 自社にセキュリティの専門家が在籍しているか
  • 自社で診断やコンサルティング業務を直接手掛けているか
  • 教育制度や資格取得支援が整っているか
  • エンジニアが主導する技術重視の文化があるか

ファイブドライブは、社員の約8割がエンジニアで構成されるセキュリティベンダーです。官公庁や大手企業をはじめとする多様な顧客に対し、脆弱性診断やペネトレーションテスト、セキュリティコンサルティングを自社で一貫して手掛けています。

ファイブドライブには、SIerから転職し、セキュリティエンジニアとして第一線で活躍している社員もいます。ぜひ、採用サイトで社員インタビューや求める人物像、働き方・制度、求人情報をご覧ください。