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2026.10.13

セキュリティエンジニアに求められる力とは?未経験・文系出身でも活躍できる理由

鍵と回路のサイバーセキュリティイメージ

セキュリティエンジニアは、専門職であるがゆえに、理系出身者の仕事というイメージを持たれがちです。しかし実際には、文系出身からセキュリティエンジニアとして活躍している人も少なくありません。

セキュリティエンジニアの仕事では、ITやネットワークといった技術力だけでなく、論理的思考力や協調性なども求められます。こうした力は、文系出身者の経験を活かしやすい部分でもあります。

この記事では、セキュリティエンジニアの仕事内容や求められるスキル、未経験・文系出身から挑戦するメリット、転職先を選ぶ際のポイントについて解説します。

セキュリティエンジニアの仕事内容とは

セキュリティエンジニアは、サイバー攻撃や不正アクセス、情報漏洩などの脅威から、企業のシステムやデータを守る専門職です。

一口にセキュリティエンジニアといっても、その仕事内容は幅広く、システムの設計・構築から監視・運用、脆弱性診断、インシデント対応、コンサルティングまで、さまざまな領域があります。

代表的な仕事内容を見てみましょう。

  • セキュリティ設計・導入

企業のシステムやネットワーク構成を確認し、セキュリティリスクを踏まえた設計を行う仕事です。セキュリティ製品を導入し、それぞれの環境に合わせて適切に設定することもあります。システムを安全に利用できる環境をつくるためには、セキュリティだけを見るのではなく、ネットワークやサーバー、クラウドなど幅広いIT知識が必要です。

  • 脆弱性診断・ペネトレーションテスト

脆弱性診断では、Webアプリケーションやネットワーク、サーバーなどを調査し、サイバー攻撃につながる弱点がないかを確認します。実際の攻撃を想定した疑似攻撃を行うペネトレーションテストでは、攻撃者の視点からシステムを検証することで、通常のチェックだけでは見つけにくいリスクを洗い出します。

  • セキュリティ監視・運用(SOC業務)

SOC(Security Operation Center)では、ネットワークやシステムから集められるログを監視し、不審な通信や異常な挙動が発生していないかをチェックします。アラートが発生した際には、単なる誤検知なのか、実際にサイバー攻撃が行われているのかを分析します。攻撃の可能性がある場合は、影響範囲を確認し、必要に応じて担当部署やお客様へ連絡します。

  • インシデント対応(CSIRT業務)

サイバー攻撃や情報漏洩などのセキュリティインシデントが発生した際に、原因調査や被害拡大の防止、システム復旧などを行います。影響範囲の確認やシステムの復旧、再発防止策の検討などにも携わります。

  • コンサルティング・規程策定

企業のセキュリティリスクを評価し、最適なセキュリティ体制づくりを支援します。セキュリティポリシーや社内規程の策定、従業員向け研修、セキュリティ教育などに携わることもあります。

セキュリティエンジニアに求められるスキル

セキュリティエンジニアには専門的な技術力が必要ですが、それだけで仕事が成り立つわけではありません。実際の現場では、お客様の状況を理解し、問題を整理しながら周囲と協力して解決していく力が求められます。

ここでは、特に重要な4つのスキルを紹介します。

論理的思考力

セキュリティエンジニアには、目の前で起きている事象を整理し、原因やリスクを分析したうえで、適切な対策を考える論理的思考力が求められます。

セキュリティ上の問題は、「危険だからすぐに対策すればよい」と単純に判断できるものばかりではありません。

脆弱性が見つかったとしても、そのシステムがどのように利用されているのか、実際に攻撃された場合にどの程度の影響があるのか、対策にはどれくらいのコストが必要なのかなど、複数の条件を踏まえて判断する必要があります。

普段から「なぜこうなったのか」と原因を掘り下げて考えるのが好きな人や、複雑な情報を整理して筋道を立てて考えることが得意な人は、セキュリティエンジニアの仕事でも強みを活かしやすいといえます。

コミュニケーション能力

セキュリティエンジニアは、お客様へのヒアリングを通じて、システムの利用状況や課題、懸念点などを把握する必要があります。また、発見した脆弱性やセキュリティリスクについて、正確に伝えることも大切な役割です。

たとえ重大な脆弱性が見つかったとしても、専門用語を並べるだけでは、その危険性や対策の必要性は十分に伝わりません。

「この脆弱性を放置すると、どのような問題につながるのか」「どの対策を優先すべきなのか」などを、相手の知識や立場に合わせてわかりやすく説明する必要があります。ときには、お客様の表情や反応を見ながら言葉を補い、理解度を確認しながら話を進めることも大切です。

相手の話を丁寧に聞いて意図をくみ取り、専門的な内容をわかりやすく伝える力は、セキュリティエンジニアとしてお客様との信頼関係を築くうえでも重要なスキルです。

学習意欲・情報収集力

セキュリティ分野では、新しい脆弱性や攻撃手法が次々と登場します。最新の脆弱性について興味を持ち、悪用される条件や影響範囲について、一歩踏み込んで考える習慣が実務での判断力を高めることにつながります。

国内外のセキュリティ企業や専門機関が発表する脅威レポート、セキュリティニュース、技術情報などに日頃から触れておくことも大切です。

膨大な情報のなかから自分の業務に関係するものを見つけ、必要な知識を取り入れていく情報収集力も求められます。新しい技術やニュースを知ることが好きな人は、その好奇心を仕事に活かしやすい傾向があります。

チームワーク・協調性

セキュリティの仕事は、お客様の担当者やシステム部門、経営層など、さまざまな関係者と連携しながら進めます。

たとえばセキュリティインシデントが発生した際には、状況を迅速に共有し、それぞれの担当者が役割を果たしながら被害の拡大を防ぎます。原因調査や復旧だけでなく、再発防止策を考える場面でも、異なる立場の人と意見を交わしながら解決策を探っていきます。

また、大規模な案件では、複数人のチームで対応することもあります。それぞれの視点から検証を行い、内容をすり合わせたうえで、お客様に提出するレポートをまとめていきます。

報告・連絡・相談といった基本を大切にすることはもちろん、相手の意見にも耳を傾けながら、建設的に議論できる人材が求められます。

未経験・文系出身からセキュリティエンジニアをめざすメリット

ITの基礎から学び、実務経験を重ねることで、未経験・文系出身もセキュリティエンジニアとして活躍することができます。

短期間で多様な案件を経験できる

一般的なシステム開発では、一つのプロジェクトに数ヵ月から数年単位で携わるケースも少なくありません。

一方、脆弱性診断などを手がけるセキュリティベンダーでは、比較的短期間で一つの案件が完了し、次の案件へ移ります。業務内容によっては、年間100件以上の案件に携わることもあります。同じ期間で比べると、システム・インフラエンジニアよりも、異なる業界やシステムに数多く触れられる点は、セキュリティエンジニアの特徴の一つです。

特に未経験からスタートする人にとって、さまざまな案件を経験できることは大きなメリットです。学んだ知識を実務で繰り返し活用し、異なるケースへの対応を重ねることで、知識が定着しやすくなります。

多くの案件を経験するなかで判断力や対応力も磨かれていくため、早い段階から実践力を身につけやすい点も魅力です。

文系出身者の強みを活かせる

前述したように、セキュリティエンジニアには、論理的思考力やコミュニケーション力、協調性なども求められます。こうした力は、文系の学習やこれまでの仕事を通じて培ってきた経験を活かしやすい部分です。

たとえば脆弱性診断では、技術的な問題を発見するだけでなく、診断結果を報告書として整理し、お客様に説明します。ここで求められるのは、「専門的な内容を相手が理解できる形に変換する力」です。

セキュリティに関する知識や技術は、入社後の学習や実務を通じて身につけていくことができます。これまで培ってきた文章力や対話力、情報整理力に技術を掛け合わせることで、お客様から信頼されるセキュリティエンジニアへと成長していけます。

需要が続く業界で、専門職として市場価値を高められる

経済産業省の資料では、国内のサイバーセキュリティ人材は約48万人いる一方、約11万人が不足しているという推計が紹介されています(*1)。人材不足への対応として、経済産業省は「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」の登録人数を、2025年4月時点の約2.4万人から、2030年までに5万人へ増やす方針を掲げました。

また、2025年に公表された「サイバーセキュリティ産業振興戦略」では、国内企業のサイバーセキュリティ関連売上高について、現在の約9,000億円から10年以内に3兆円を超える規模へ拡大する目標が示されています(*2)。

企業のデジタル化やサイバー攻撃の高度化が進むなか、セキュリティ対策の重要性は今後も高まっていくと考えられます。

未経験からスタートする場合でも、ITの基礎を身につけ、実務経験を積みながら専門性を高めていけば、将来にわたって安定して働ける力を身につきます。将来的には、セキュリティコンサルタントやスペシャリストなど、適性に応じたキャリアビジョンが描けます。

*1 経済産業省|サイバーセキュリティ人材の育成促進に向けた検討会最終取りまとめ(概要)

*2 経済産業省|サイバーセキュリティ産業振興戦略

未経験者・文系出身者が求人を見るときのポイント

同じセキュリティエンジニアでも、担当する業務や求められるスキル、教育体制などは、企業によって大きく異なります。

未経験・文系出身から挑戦するのであれば、入社後のフォローや経験できることに注目してみましょう。

企業の対応領域と実際の仕事内容を確認する

セキュリティ分野の仕事は、脆弱性診断、SOCでの監視・運用、インシデント対応、コンサルティングなど多岐にわたります。まずは、企業がどのようなセキュリティサービスを提供し、そのなかでエンジニアがどこまで実務を担当しているのかを確認しましょう。

企業によっては、セキュリティサービスを扱っていても、実際の診断や分析は外部企業へ委託し、自社社員は顧客対応や進行管理を中心に担当している場合もあります。また、監視や運用・保守が中心で、診断や分析に携わる機会が限られているケースもあります。

エンジニアとして技術力を高めたいのであれば、脆弱性診断やインシデント対応などを自社で行っており、若手のうちから実務に携われる企業を選ぶことをおすすめします。

また、案件の種類や顧客の業界、扱うシステムの幅にも注目してみてください。さまざまなお客様企業やシステムに触れられる環境であれば、多様な事例を経験しながら判断力や対応力を磨くことができます。

研修・教育体制や学習環境を確認する

未経験からセキュリティエンジニアをめざす場合、教育・研修体制の充実度は特に確認しておきたいポイントです。

セキュリティを理解するためには、ネットワークやサーバー、OS、Web、プログラミングなど、さまざまなIT知識が土台になります。ITやネットワークの基礎からセキュリティまでを段階的に学べる研修があると、未経験者も安心して実務に臨めます。

先輩社員によるOJTがあるか、困ったときに気軽に相談できる環境があるか、未経験で入社した社員がどのように成長しているかなども確認してみましょう。

資格取得支援やキャリアパスにも注目

セキュリティ分野には、情報処理安全確保支援士やCISSP、OSCPなど、さまざまな資格があります。入社直後から難関資格を取得する必要はありませんが、実務経験を積みながら資格取得をめざすことは、市場価値を高めるうえでも有効です。

企業選びでは、資格取得支援制度や社内勉強会など、スキルアップを支援する環境についても確認しましょう。セキュリティ関連資格のなかには、受験料や教材費が高額なものもあるため、費用面・学習面のサポートがあると安心できます。

あわせて、数年後のキャリアパスにも目を向けてみてください。セキュリティエンジニアとして実務経験を積んだ後は、セキュリティコンサルタントやスペシャリストなどへの道があります。自分がどのようなエンジニアになりたいのかを考え、その方向へ成長できる企業かどうかを見ることが大切です。

まとめ - セキュリティエンジニアをめざしたい方へ

セキュリティエンジニアは専門性の高い仕事ですが、「IT業界が未経験だから」「文系出身だから」という理由だけで諦める必要はありません。ITやセキュリティの知識は、入社後に学ぶことができます。大切なのは、新しいことを学び続ける意欲や論理的に考える力、そして自分の技術でお客様や社会の安全を支えたいという思いです。

ファイブドライブは、高い技術力を強みとするセキュリティ専業企業です。当社では、基礎研修やOJTを通じて、未経験からセキュリティエンジニアとして成長できる環境を整えています。

中小企業だからこそ先輩エンジニアとの距離も近く、わからないことを相談しながら、実務を通じて一つずつ技術を身につけていくことができます。

資格取得や日々の学習もサポートしており、経験を積んだ後はセキュリティコンサルタントやスペシャリストなど、自分の適性や志向に合わせてキャリアを広げることが可能です。

経験・学部問わず、セキュリティ分野に興味があり、技術者として成長したい方をお待ちしています。ぜひファイブドライブの採用サイトで、仕事内容や求人情報をチェックしてみてください。