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2026.05.19

「セキュリティ人材不足」って実は転職のチャンス?採用ニーズが高まる背景と求められる人物像

ノートパソコンと鍵のサイバーセキュリティイメージ

IT業界全体が人手不足に悩む中、特に深刻といわれているのが、セキュリティ人材です。経済産業省は昨年、サイバーセキュリティの知識を証明する国家資格「情報処理安全確保支援士」の登録人数を、2030年までに約2倍の5万人まで増やす目標を掲げています(*1)。

ニーズが高い今だからこそ、セキュリティ分野は未経験者にとっても、新たなキャリアをめざすチャンスが広がっているといえるでしょう。

この記事では、セキュリティ人材不足が加速する背景と、企業から求められる人物像・スキルについてわかりやすく解説します。
*1)出典:経済産業省|サイバーセキュリティ人材の育成促進に向けた検討会最終取りまとめ

セキュリティ人材のニーズが急増する背景

現在、情報セキュリティはIT部門にとどまらず、企業経営を左右する最優先事項として位置づけられています。その背景には、以下の3つの大きな変化があります。

DXの加速とクラウド移行

あらゆるビジネスがデジタル化し、データやシステムの多くがクラウドへと移行しています。さらに、リモートワークの普及によりアクセス環境も多様化し、社外からの利用も当たり前になりました。

このような環境では、従来のように社内ネットワークの境界で守る「境界型防御」だけでは、十分にリスクを防ぐことができません。

そこで現在主流となりつつあるのが、社内外に関わらずすべてのアクセスを検証する「ゼロトラスト」という考え方です。ただし、ゼロトラストの導入にはネットワーク全体の見直しが必要となり、システムの複雑化も伴います。そのため、高度なセキュリティ環境を設計・運用できる専門人材のニーズが高まっています。

サイバー攻撃の凶悪化・ビジネス化

近年のサイバー攻撃は、「利益を目的としたビジネス」として組織化されています。ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)やサプライチェーン攻撃など、手法は年々巧妙化しており、ひとたび被害を受ければ、数億円規模の損害や事業停止、さらには企業の信用失墜といった深刻な影響を招きかねません。

こうした状況から、企業にとってセキュリティは「コスト」ではなく、「事業継続のための投資」として認識されるようになりました。それに伴い、セキュリティ人材に求められるスキルも、より高度かつ専門的に変化しています。

法規制と社会的責任の強化

サイバー攻撃の増加に伴い、個人情報保護法の改正をはじめとした法規制や各種ガイドラインも強化されています。

いまやセキュリティ対策は、企業として果たすべき責任のひとつです。万が一インシデントが発生した場合、法的責任だけでなく社会的信用の低下にも直結します。企業には、継続的かつ高度なセキュリティ体制の構築が求められています。

セキュリティ人材には法令を正しく理解し遵守できる力に加え、高い倫理観を持って業務に取り組む姿勢が不可欠です。技術力だけでなく、社会的責任を担う意識を備えた人材の重要性が高まっています。

セキュリティ人材に求められる人物像とスキル

セキュリティの仕事では、「どのようにリスクと向き合い、組織を守るか」という総合的な力が求められます。システムや組織の仕組み、さらには攻撃者の意図まで、多角的な視点で物事を捉えることが重要です。

ここでは、企業がセキュリティ人材に求める代表的な資質とスキルについて解説します。

学習意欲

セキュリティの世界では、新たな脆弱性や攻撃手法が日々発見されています。昨日まで安全とされていた対策が、今日には通用しなくなることも珍しくありません。

そのため、継続的に情報をキャッチアップし続ける姿勢が不可欠です。最新のサイバー攻撃事例を調べたり、新しいセキュリティツールの仕組みを理解したりといった積み重ねが、実務での判断力につながります。

「知らないことを知るのが楽しい」「新しい技術を試してみたい」と感じる好奇心こそ、セキュリティエンジニアの専門性を高める原動力です。

コミュニケーション力

セキュリティエンジニアは、技術的な対策を実施するだけでなく、その必要性を顧客に理解してもらう役割も担います。特に重要なのが、技術的なリスクを「経営層が意思決定できる形」に翻訳する力です。

また、現場の社員にとっては、セキュリティ対策が業務効率を下げる要因になることもあります。そのため、利便性と安全性のバランスを取りながら、納得感のある運用を設計・提案する調整力も重要です。

未来予測力

セキュリティでは、まだ起きていないリスクを想定し、未然に防ぐことが求められます。「もしこの情報が漏えいしたらどうなるか」「この設定のままだと、どんな攻撃を受ける可能性があるか」といった“仮説思考”をどこまで深められるかが成果を左右します。

実際のインシデントは、複数の小さな要因が重なって発生することが多く、表面的な問題の裏に潜むリスクまで見抜く力が重要です。慎重に物事を捉える姿勢や、わずかな違和感に気づく観察力、細部まで気を配れる几帳面さといった粘り強い思考力が、セキュリティエンジニアとして大きな強みとなります。

倫理観

セキュリティ関連業務では、企業の機密情報や個人情報など、極めて重要なデータに触れる機会が多くなります。小さなミスや情報の誤認がトラブルにつながる可能性があるため、組織の情報資産や個人情報を適切に取り扱い、厳重に保護しようとする高い倫理観と責任感が不可欠です。

信頼性を求められる仕事という意識を持ったうえで、「事故やトラブルを未然に防ぐ」「トラブル発生時に適切に対応する」ための知見とスキルを高めていく必要があります。これらは入社後に学ぶことも可能ですが、あらかじめ全体像を理解しておくと、習得スピードを早めることができます。

まとめ - これからセキュリティエンジニアをめざす方へ

企業のDX推進やクラウド活用が進むほど、サイバー攻撃のリスクは高まり、セキュリティ人材の重要性もますます高まっていきます。

セキュリティの仕事は高度な技術力だけでなく、思考力やコミュニケーション力、責任感といった“人間力”も大きく評価される領域です。だからこそ、文系出身者や未経験者であっても、意欲次第で十分に活躍できる可能性があります。

ファイブドライブは、エンジニアが8割を占めるセキュリティベンダーです。文系出身者や異業種から転職した社員も多く在籍しており、未経験からセキュリティエンジニアをめざす人材を積極的に採用しています。

セキュリティエンジニアに必要な知識・スキルをカバーする研修に加え、OJTを通じて実務に慣れていける環境を整えています。先輩社員との距離も近く、日々の業務の中で実践的なスキルを身につけられるのも特徴のひとつです。

ファイブドライブの事業や仕事に興味がある方、セキュリティ領域に関心があり、自ら学び続ける意欲がある方は、採用サイトをご確認ください。