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2026.04.28

テレワーク・リモートワークのためのセキュリティ対策ガイド

テレワーク・リモートワークでは、情報漏えいや不正アクセスといったサイバーリスクへの対策が不可欠です。特に社員の自宅やサテライトオフィス、カフェなどオフィス外の環境は、社内ネットワークと比べてセキュリティリスクが高いため、端末管理や通信経路の保護が重要になります。

この記事では、総務省の資料をもとに、企業向け・従業員向けに分けてセキュリティ対策のポイントを整理します。

【企業向け】システム・体制面の対策

テレワーク環境では、主に次の3つのリスクを意識する必要があります。

  • 情報漏えい

公共Wi-Fiでの盗聴、PCの紛失・盗難、またはUSBメモリ等による不適切なファイル持ち出しによる機密情報の流出。

  • 不正アクセス

脆弱なパスワードやVPN機器の欠陥を突いた攻撃、フィッシング詐欺による認証情報の窃取。

  • マルウェア感染

ウイルス対策が不十分な私物PC(シャドーIT)の利用や、不審なメール開封によるウイルス感染。

これらのリスクは、個々の従業員の注意だけで防げるものではありません。企業として「どのようなルールを定め、どのような技術的対策を講じているか」が問われます。ルールと対策を明確にしたら、業務の「ヌケ・モレ」を防止し、履歴を残すためにチェックリストを作成しておきましょう。

特に中小企業では、「何から整備すればよいのか分からない」という声も多く聞かれます。
そのため、まずは公的機関が示しているチェックリストを基準に、自社の対策状況を客観的に確認することが重要です。

ここからは、総務省の「中小企業等担当者向けテレワークセキュリティの手引き(チェックリスト)第3版」をもとに、セキュリティ対策チェックリストの重要なポイントを紹介します。

ネットワーク・通信対策

  • VPNを導入し、安全な通信経路を確保している
  • SASEなどクラウド時代に対応したセキュリティ基盤を検討している
  • 公衆無線LAN利用時のルールを明確化している
  • 不審な通信を検知する監視体制がある

社内への接続にはVPNを必須としますが、近年はVPN機器自体の脆弱性を突いた攻撃が急増しています。ファームウェアを常に最新化し、安全な経路を確保しましょう。

さらに高度な対策として、すべての通信を検証する「ゼロトラスト」モデルやSASEの導入も有効です。

無線LANは、暗号化レベルの低いWEPやWPAではなく、「WPA2」「WPA3」を利用することが基本です。

端末管理・認証対策

  • 社用PCにウイルス対策ソフトを導入している
  • OS・ソフトウェアの自動更新を設定している
  • ディスク暗号化を実施している
  • 多要素認証(MFA)を導入している
  • 私物端末(BYOD)の利用ルールを定めている

情報漏えいの多くは、端末紛失や認証情報の流出が原因です。ID・パスワードに加え、スマホアプリや生体認証などを組み合わせる「多要素認証」を全システムで徹底しましょう。

また、万が一の紛失に備え、社用PCにはディスク暗号化(BitLocker等)を施します。端末管理ツール(MDM)を導入すれば、リモートワイプや更新状況の一元管理が可能になり、統制レベルを大きく高められます。

運用ルール・体制整備

  • テレワーク用の情報セキュリティ規程を整備している
  • ファイル持ち出しルールを定めている
  • クラウド利用時のアクセス権限を適切に管理している
  • インシデント発生時の対応手順を明文化している
  • 従業員への定期的なセキュリティ教育を実施している

「どのデータを持ち出してよいか」「トラブル時に誰に連絡するか」を明確にした規程を策定します。USBメモリ等へのファイル持ち出しは原則禁止とし、許可されたクラウドストレージのみを利用する仕組みに統一しましょう。

従業員には、最新のフィッシングメールの事例や、ウイルス感染時の初期対応などを共有する研修を定期的に実施し、組織全体のセキュリティ意識を底上げします。

【従業員向け】行動面の対策

テレワーク環境では、従業員一人ひとりの行動が企業の安全性を左右します。企業側の対策と同様に、個人レベルでの実践が不可欠です。

通信・環境管理

  • 自宅Wi-Fiのパスワードを初期設定から変更している
  • フリーWi-Fi利用時はVPNを使用している
  • 画面のぞき見対策を行っている

カフェや駅などの無料Wi-Fiは、通信を傍受されるリスクがあります。原則として、会社支給のモバイルルーターやスマートフォンのテザリングを使用することを徹底しましょう。

移動中やサテライトオフィスでは、「のぞき見防止フィルタ」を活用し、周囲の環境に配慮することも重要です。

メール・Web利用

  • 不審なメールのリンクを安易にクリックしない
  • フィッシング対策を理解している
  • 業務データを私用クラウドに保存しない

知人を装うメールや、パスワード再設定を促す偽サイト(フィッシング)には注意が必要です。不審なURLはクリックせず、違和感があれば会社に報告しましょう。会社が許可していない個人のストレージやSNSに業務用のファイルを持ち出すと、企業が把握できないファイルやツールが使われる「シャドーIT」となり、重大な規約違反かつリスクとなる点も周知しておきましょう。

情報・端末の取り扱い

  • 社用PCを家族と共有しない
  • USBメモリの使用を最小限にしている
  • 離席時は必ず画面ロックを行う
  • 紙資料の廃棄時はシュレッダーを使用する
  • OS・ソフトウェアのアップデート実行

自宅であっても、家族の誤操作や紛失を防ぐために「Windowsキー + L」による画面ロックを習慣化しましょう。また、PCを車内に放置したり、カバンから目を離したりしないなど、物理的リスクへの対策も重要です。

会社からアップデートの指示があった際は、速やかに再起動を行い、端末を常に安全な状態に維持するよう伝えます。

まとめ ー企業の サイバーセキュリティを支援するファイブドライブ

テレワーク・リモートワークの安全性の確保には、VPNや端末管理といった技術的対策だけでなく、運用ルールの整備と従業員教育を含めた総合的な取り組みが欠かせません。

さらに、セキュリティ対策は一度実施して終わりではなく、継続的なアップデートが必要です。定期的な内部検査、標的型攻撃メール訓練の実施、インシデント事例の共有などを実施し、組織全体で改善サイクルを回していくことが重要となります。

ファイブドライブは、企業のサイバーセキュリティに関するさまざまな問題を解決に導くセキュリティベンダーです。脆弱性診断、ペネトレーションテストのほか、標的型攻撃メール訓練や情報セキュリティ監査などを通じて、お客様の強固なセキュリティ対策の構築を総合的に支援しています。

ファイブドライブのサービスやさまざまな取り組みについて知りたい方は、コーポレートサイトをご覧ください。採用の状況や最新の求人を確認したい方は、採用サイトをご確認ください。