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2026.04.07

セキュリティエンジニアは「ツールが使えればOK」じゃない!求められる知識・スキルとは?

セキュリティエンジニアは、システム・インフラ全般の知識に加え、コミュニケーション力や傾聴力、分析力、企業のリスクを正しく把握する力など、ヒューマンスキルと深い理解力が求められる仕事です。ただツールを扱えるだけでは、本質的なセキュリティ対策は実現できません。

この記事では、セキュリティエンジニアに求められる知識・スキルについて、脆弱性診断の現場の視点から詳しく解説します。

「ツール診断」と「手動診断」の違い

セキュリティ業界には、脆弱性を自動でスキャンできる優れたツールが数多く存在します。たとえば「Burp Suite Professional」は、Webアプリケーションのセキュリティ診断において、世界中の専門家が利用する高機能な診断ツールです。

このようなツールは、既知の脆弱性パターンを高速かつ網羅的に洗い出すことに優れています。一方で、ツール診断が苦手とする領域も存在します。

たとえば、

  • 他人になりすましてログインできないか
  • 本来アクセス権のないページを閲覧できないか
  • ログアウト後もセッションが有効になっていないか
  • セッションIDが推測可能な仕組みになっていないか

といった論理的な欠陥や仕様の不備は、ツールだけでは判断が困難です。

アプリケーション固有の仕様を突いた攻撃や、ビジネスロジックの矛盾を突くケースでは、そのシステムを深く理解しているセキュリティエンジニアの視点が必要となります。

信頼性の高いセキュリティ診断を実現するには、既知の脆弱性を効率的に検出できるツールの強みと、仕様の不備や設計思想の甘さを見抜くセキュリティエンジニアのスキルを組み合わせることが欠かせません。

セキュリティエンジニアに求められる専門性

「ツールを扱える」以上の価値を提供するために、セキュリティエンジニアには次の4つのスキルが求められます。

システム・インフラ全般の深い知識

セキュリティ診断では、脆弱性を見つけることがゴールではありません。重要なのは、「なぜその脆弱性が生まれたのか」「どう修正すべきか」を具体的に提示することです。

実効性のある対策を提案するためには、OS、ネットワーク、Webサーバ、データベース、さらにはプログラミング言語に至るまで、システムを構成する各要素を横断的に理解している必要があります。

表面的な知識ではなく、仕組みを理解したうえで本質的な原因を分析し、再発防止策まで踏み込める力が求められます。

セキュリティ思考(攻撃者の視点)

セキュリティエンジニアには、開発者とは異なる「攻撃者の視点」が必要です。攻撃者は想定外の使い方を意図的に探します。そのため、仕様の裏側に潜む矛盾や抜け道を見つけ出すには、攻撃者と同じ目線からシステムを疑い、観察する姿勢が欠かせません。

たとえば、ペネトレーションテスト(侵入テスト)では、

「この入力値を改ざんしたら、想定外の挙動を起こさないか?」
「このパラメータを書き換えたら、データベースはどう反応するか?」
「本来の業務フローを飛ばして操作できないか?」

このような仮説を立て、検証を繰り返す思考力が求められます。

「どうすれば守れるか」と同時に「どうすれば破れるか」を徹底的に想像する思考こそが、セキュリティエンジニアに求められる攻撃者の視点です。

分析力とリスク評価能力

ツールが100個の脆弱性を検出したとしても、そのすべてが同じ危険度とは限りません。

セキュリティエンジニアには、企業のビジネス形態、システム構成、扱うデータの機密性や社会的影響を総合的に踏まえ、「どのリスクを優先的に対応すべきか」を判断する力が求められます。

機械的に出力されたレポートをそのまま渡すのではなく、クライアントにとって価値のある情報へと再構成するプロセスに、セキュリティエンジニアの専門性が活かされます。

コミュニケーション力・傾聴力

診断前には、対象範囲や前提条件、システムの利用目的などを正確に把握するためのヒアリングを行います。ここで認識にズレがあると、診断の精度や効果に大きく影響してしまいます。

診断後には、発見した脆弱性やリスクについて、経営層や担当部門にも理解できる形で説明する必要があります。専門用語を並べるのではなく、相手の理解度に応じてかみ砕き、図や資料を用いながらわかりやすく伝える力が必要です。

また、指摘はときに厳しい内容を含みます。だからこそ、相手の立場を尊重し、「同じ目線に立って改善策を語る」姿勢で向き合うことが求められるのです。

まとめ - 信頼されるセキュリティエンジニアをめざすには

生成AIを活用したツールや、業務の自動化を図るツールが進化し続ける今でも、企業が抱える潜在的な問題やニーズを把握し、真のリスクを見極められるセキュリティエンジニアの価値がますます高まっています。

ファイブドライブでは、自動診断と手動診断を組み合わせ、網羅性と精度の両立を実現しています。実務経験豊富なエンジニアの分析力と検証力によって、見逃されがちな脆弱性の発見や、過剰検出の低減、誤検知の防止を実現しています。

また、社内では新しい脆弱性情報についても迅速に調査し、診断手法へ反映するなど、常に最新の脅威動向に対応した診断を提供できる体制を整備しています。

ファイブドライブは、セキュリティエンジニアを積極的に採用しています。未経験から挑戦する社員が着実に成長できるよう、基本的な知識・技術を習得できる研修や現場で活躍するエンジニアによるOJTを充実させています。サイバーセキュリティ業界に興味のある方、専門性が高いセキュリティエンジニアをめざしたい方は、採用サイトをご覧ください。