IT業界の中でも、いま最も注目度が高く、今後も恒久的な需要が見込まれているのが、サイバーセキュリティ業界です。情報セキュリティの重要性の高まるにつれ、セキュリティエンジニアへの評価や社会的使命も大きくなっています。
この記事では、サイバーセキュリティ業界の市場規模や将来性、そして求められる人物像をわかりやすく解説します。就職活動中のみなさんは、業界研究の参考としてぜひご活用ください。
目次
1. サイバーセキュリティ業界の市場規模
サイバーセキュリティとは、インターネットやネットワーク空間における攻撃(サイバー攻撃)からデジタル資産を守る取り組みです。
近年はDXの進展に伴い、企業の持つ資産が急速にデジタル化しており、国内外のサイバーセキュリティ市場は継続的に拡大しています。
総務省「情報通信白書令和7年版」によると、世界のサイバーセキュリティ市場規模は2024年で867億ドル。国内でも情報セキュリティ市場の中心領域として成長を続け、2025年には前年度比8.1%増の1兆9,458億円に達しました(*1)。
年平均成長率(CAGR)も高水準を維持しており、不景気下でも需要が落ちにくい“企業活動のインフラ”としての安定性が強みです。
(*1)出典:特定非営利活動法人 日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)|「2024年度 国内情報セキュリティ市場調査報告書」
2. IT業界を取り巻く社会環境とセキュリティのニーズ
サイバーセキュリティ市場が成長を続ける背景には、次の3つの社会的要因があります。
①DXとリモートワークの常態化
コロナ禍を機に多くの企業がテレワークを導入し、システムがクラウドへ移行。これにより、従来の「社内=安全」という境界防御の前提が崩れ、守るべき範囲が一気に拡大しました。
②サイバー攻撃の高度化・産業化
従来のハッカーは愉快犯が多かったのに対し、現在のサイバー攻撃は金銭目的や国家間のサイバー争いに発展しています。 特にランサムウェア攻撃は、大企業だけでなく中小企業・医療機関・自治体などにも拡大し、サプライチェーン全体を巻き込むリスクが深刻化しています。
③深刻な人材不足
国内のセキュリティ人材は数万人規模で不足しており、この需給ギャップは年々拡大中です。スキルさえ身につければ市場価値が高く、売り手市場の職種の一つと言えます。
3. 注目の技術トレンド:ゼロトラストと能動的サイバー防御
サイバー攻撃は日々進化しているため、セキュリティエンジニアにも常に知識・技術のアップデートが求められます。今、必ず押さえておきたいキーワードが、ゼロトラストと能動的サイバー防御です。
①ゼロトラスト(Zero Trust)
これまでのセキュリティは「社内は安全、社外は危険」という境界防御の考え方でした。しかし、リモートワークやクラウド利用が進んだ今、その境界が崩れつつあります。そこで登場したのが、「何も信頼しない(Zero Trust)」という考え方です。
- 「社内からのアクセスであっても、正規のユーザーか?」
- 「デバイスは安全か?」
を常に検証し続けるセキュリティモデルであり、現在多くの企業がこのゼロトラスト環境への移行を進めています。
②能動的サイバー防御
ゼロトラスト(Zero Trust)が「常に検証する」考え方だとすれば、能動的サイバー防御は「先回りして防ぐ」アプローチです。攻撃を受けてから対応する受動的な対策ではなく、平時から脅威の兆候や攻撃手法を分析し、侵入経路や弱点を把握します。
- 「どこが狙われやすいのか」
- 「攻撃が成立すると、どこまで影響が及ぶのか」
を想定した上で対策を講じることで、被害の未然防止と影響の最小化を目指します。
4. セキュリティ業界で求められる人材
セキュリティエンジニアには、次のような資質が重視されます。
- 正義感と高い倫理観
セキュリティエンジニアが扱う技術は、ハッカーが用いる手法と表裏一体です。だからこそ「組織とユーザーを守る」という確固たる倫理観が不可欠です。個人情報や企業秘密の取り扱いにおける慎重さ、守秘義務、法令遵守など、プロとしての自覚が求められます。
- 学習意欲と探求心
攻撃手法は日々進化し、新しい脆弱性も次々に発見されます。常に最新技術をキャッチアップし、世の中のサイバー動向を追い続けられる人に向いている仕事です。海外のセキュリティニュースを読んだり、最新ツールの動作を試したりと、積極的な学びが専門性を高めます。
- 深い推察力と論理的思考
セキュリティエンジニアに必要なのは、「攻撃を受ける前に備える力」と「攻撃が起きたときに最短ルートで解決する力」です。攻撃者の行動を読み、どこが弱点になるかを立体的に推測できる論理的思考が求められます。
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