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2025.12.16

進化するサイバー攻撃に備える「インシデント対応支援サービス」のすすめ

近年、企業を狙うサイバー攻撃は急速に進化しています。不特定多数を狙うウイルスメールだけでなく、特定の企業や業種に合わせた標的型攻撃が増加し、被害の深刻化が進んでいます。特に近年では、ランサムウェアによるシステム停止や情報流出、マルウェア「Emotet(エモテット)」を起点とした二次被害が相次ぎ、あらゆる業界で対策強化が急務となっています。

こうした状況を踏まえ、ファイブドライブでは「サイバーインシデント緊急対応支援サービス」に、2025年2月より事前契約プランを新設しました。この記事では、最新の攻撃動向とともに、同社が提供する事前契約プランの内容と導入メリットを紹介します。

1. 高度化・多様化するサイバー攻撃の現状

NPO日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)の「インシデント損害額調査レポート(2025年版)」によると、2022年に報告されたサイバー攻撃の被害組織数は、511件と過去最多を記録しました。翌2023年は一時的に減少傾向を見せたものの、これは攻撃そのものが減ったのではなく、特定のマルウェアや機器が瞬間的に多くの企業へ影響を及ぼした結果と分析されています。

画像:日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)|インシデント損害額調査レポート(2025年版)より引用

2022年前半には、マルウェア「Emotet(エモテット)」の感染被害が、爆発的に拡大しました。実在する取引先や社内担当者を装ったメールに添付されたファイルを開くことで感染が広がり、メール情報や認証情報の窃取、踏み台としての再拡散など、企業ネットワーク全体を巻き込む被害が発生しました。

2023年以降はEmotet感染が落ち着く一方で、ランサムウェア感染が拡大傾向にあります。近年の攻撃では、データを暗号化して身代金を要求するだけでなく、盗み出した情報を公開するとほのめかす「二重脅迫」が主流となっており、被害の範囲と影響は一層深刻化しています。

攻撃手法の巧妙化により、侵入経路の特定や被害範囲の把握が難しいケースも増えています。セキュリティ対策ソフトを導入していても、「感染経路が不明」「再発防止策が立てられない」といった課題を抱える企業が多く、“防ぐ”から“備える”への発想転換が求められています。

2. インシデント発生時に問われる“初動対応力”

サイバー攻撃を100%防ぐことは不可能です。重要なのは、被害を最小限に抑えるための「初動対応力」です。実際の現場では、攻撃の兆候を検知してから最初の24時間に、企業の対応力の差が明確に表れます。

多くの企業が直面する課題は、

  • 感染が疑われても、どの部署が主導すべきか分からない
  • システムを停止すべきか判断できない
  • 取引先や顧客への連絡基準が定まっていない

といった対応への迷い・混乱です。

特に中小企業では、専任のセキュリティ担当者やCSIRT(Computer Security Incident Response Team)が不在の場合も多く、「誰が・何を・どの順番で対応するのか」が明確でないケースがほとんどです。

初動が遅れると、攻撃者にシステム内部の支配を許し、情報流出や暗号化の範囲が拡大してしまいます。さらに、被害が顧客や取引先に波及した場合の信用失墜リスクも大きく、損害額が数千万円から億単位に達することもあります。

企業には、「サイバー攻撃を受けた瞬間に動ける態勢」の整備が求められます。そのため、平時から外部の専門機関と連携し、緊急時に優先的な支援を受けられるインシデント対応支援サービスの導入が注目されています。

3. ファイブドライブの「サイバーインシデント緊急対応支援サービス」とは?

ファイブドライブが提供する「サイバーインシデント緊急対応支援サービス」は、サイバー攻撃発生時の迅速な初動支援と原因究明を支援するサービスです。デジタルフォレンジック、マルウェア解析、ペネトレーションテストなどを実施し、詳細調査から早急な原因究明まで、多様な調査ニーズに対応しています。

2025年2月、従来の調査プランに加えて、平時に締結できる「事前契約プラン」をリリースしました。緊急時の連絡ルートや調査手順をあらかじめ定めておくことで、インシデント発生時の調査着手までの時間ロスの最小化を実現。さらに、調査時に役立つログ収集や態勢整備についてのアドバイスも行います。

「サイバーインシデント緊急対応支援サービス 事前契約プラン」では、

 ①秘密保持を含む調査着手に必要な内容の事前合意
 ②問診表によるネットワーク・セキュリティ構成の確認
 ③結果を踏まえた調査視点での簡易的な助言
 ④インシデント発生時の初動切り分け支援上記を盛り込んだ事前契約を締結します。

また、お客様の環境やリスク状況に応じて柔軟にカスタマイズした内容でのご支援も可能です。

「発生後に依頼する対応」ではなく、「発生前から備える仕組み」を導入することで、お客様企業のサイバー攻撃への耐性強化を支援します。

4. 事前契約で迅速対応を可能に

サイバー攻撃は、時間との戦いです。被害発覚からの対応が1日遅れるだけで、攻撃者は社内ネットワークでさらなる侵入やデータ窃取を進めてしまいます。しかし、被害判明後に外部業者を探し、見積もり・契約・着手に至るまでには、数日〜1週間のタイムラグが発生するのが実情です。

ファイブドライブの「サイバーインシデント緊急対応支援サービス 事前契約プラン」では、緊急時に優先対応が保証され、調査・封じ込め・復旧までの時間を大幅に短縮できます。インシデント対応に必要な専門知識を社内に持たなくても、当社セキュリティ専門家による支援を即時に受けられる点も大きな強みです。

さらに、ファイブドライブでは社内CSIRTや経営層への報告体制づくり、再発防止のためのセキュリティ教育までトータルサポート。緊急対応にとどまらず、サイバー攻撃を受けても立ち直れる組織づくりを後押しします。

まとめ - ファイブドライブの「備え」でお客様企業を守る

AIを悪用したフィッシング詐欺やクラウド環境を狙う侵入など、サイバー攻撃は今も進化を続けています。攻撃されることを前提に、どれだけ早く対応できる体制を持つかが、企業防衛の鍵となります。

ファイブドライブの「サイバーインシデント緊急対応支援サービス 事前契約プラン」は、サイバー攻撃への備えを具体的な形にするソリューションです。平時からの連携によって、もしものときも慌てず動ける、サイバー攻撃に強い企業づくりを支援します。

ファイブドライブは、安全な情報ネットワーク社会の実現をめざす、セキュリティエンジニアのスペシャリスト集団です。長年培ってきた高度な技術とノウハウにより、セキュリティに関する多様なニーズにお応えしています。